あのキラリと輝くキューティクル。



いつでもどこでもオレ様気質。



鬱陶しそうに髪をかき上げる仕草。



右斜め下35度の角度で小ばかにしたように見つめて鼻で笑うトコロ。



あぁ もう たまりませんvvv

全てが オレを 誘ってるんですvvv

オレはそう思てるんやで、景ちゃん!!!













『右斜め下35度の角度』









あぁ、今日も麗しい姿で廊下を歩く我らがお姫様。

優雅な仕草で腰に手を当て、あぁ、そんな可愛いお尻を・・・・・・・


「けーえーちゃー・・・・・ごふっ!!!


走り寄って抱きつこうとしたら、エルボー入れられました。


「うぜーんだよ、ダテ眼鏡野郎」


うふふ・・・・vvv

照れとるvv照れとるvv


「嫌やなぁ〜v景ちゃんvvただの愛のスキンシップやろぉ??」


あっらー?

何か凄い嫌そーな顔しとるけど

オレ、何か変なコト言うた??


「テメーに愛なんてねぇ。消えろ


「そないな冷たいコト言うて〜。んもう、景ちゃんは照れ屋さんやねぇvv」


「照れてねぇ。拒絶してるだけだ」


景ちゃんの冷たい言葉にもだいぶ慣れてしもて

最近では胸に「グサッ」ともけぇへんようになったんよ、オレvv

寧ろ、これが景ちゃんの愛情表現やねんもんなvv

というコトに、気付いてんで、オレ!!!

その証拠に、オレが「景ちゃんvv」言うても怒らんようになったしねvv

「注意するだけ無駄だ」とか言うとったけど、

要するにオレのこと好きで照れとっただけやねんやろ?

分かってるってvvvオレは照れる景ちゃんも大好きやからなっvvv


「んもう、景ちゃんたらvvこないな公共の場で愛を囁かんといてーなvvv」


「どこをどう取ったら愛になるんだよ、アーン?」


景ちゃんが冷たい目でオレを見下してきた。

うふふ・・・・・・・

それさえも カ・イ・カ・ン・v


「そんな見つめとって〜〜vv照れるやーんvきゃっvv」


そう言うて、オレは「ポッv」と頬を赤く染める。

オレの前では何故かドン引きの景ちゃん。

ま、いつものリアクションやから別に気にせぇへんけどね、オレ。


「なーなー景ちゃん!!今週の土曜、暇ー?」


オレは目をらんらんに輝かせて景ちゃんに詰め寄る。

その呆れ顔もたまりませんvvv

めちゃめちゃ可愛いわ〜vvv


「あいにく、テメーに合わせてやる時間はねぇ」


うふふ。

やっぱり断られた。

でも、オレかて諦めへんもんね。


「え〜〜〜?せっかくの土曜やでぇ?遊ぼ〜や〜」


「テメーのような暇人に付き合ってやれるほど、オレ様は暇じゃねぇ」


・・・・・・・・・むむっ。


「ほんなら、用事あるっちゅーこと?」


「その通りだ」


「何?何?その用事って何??」


更にオレは景ちゃんに詰め寄った。


「テメーには関係ねぇ」


「大有りや!!」


怒鳴ったオレの声に、一瞬「ビクッ」とする景ちゃん。


「景ちゃんのコトは1から100まで知っとかんとアカンやろ!?」


あぁ!!!

またしてもそんな冷めた目でオレを凝視して!!!

何やの!?

オレに言われへん用事やの!?


「景ちゃんが言わんのやったら、オレも付き添うでっ!!」


「それはヤメロ。迷惑この上ない」


コンマ3秒で反論してきた景ちゃん。

そんな力入れて言わんでも・・・・・・涙


「ほんなら言うてーや!!隠し事なんて無しやでっ!!」


「・・・・・・・ちっ」


・・・・・・・・・・・・・・・今、ものごっつ嫌そうに舌打ちした?


「・・・・・用事っつーのはな・・・・」


「用事ってゆーのは??」


景ちゃんに詰め寄っていたその時、

廊下でどーでもいい宍戸の姿が視界に入った。


「よぅ、跡部、忍足。こんなトコで何話してんだ??」


・・・・・・・・・・ちぃっ

オレと景ちゃんの会話に割り込んできよって・・・・・

ホンマ、空気の読み方分からん奴やな。


ちらりと景ちゃんが宍戸を見て、不敵な笑みを浮かべた。


「今週の土曜は宍戸とデートだ」





・・・・・・・・・間。





「「 なにぃぃぃぃぃ!? 」」


ピシャーーーン!!!


待った待った待った待った――――っ!!!

こんなんとデートする!?



こんなんとぉっ!?



めちゃめちゃ有り得へーん!!!

てゆーか、そんなん許さへんでーっ!!!


オレは宍戸を指差し、景ちゃんに説得するように


「こんなんやめときっ!!知性も教養もあれへんしっ!!


そう言うたら、宍戸が「ムッ」として


「おい、忍足!!今、バカにしただろ!?」


「うっさい、チマ・チョゴリ!!黙っとれ!!」


「チ、チマ・・・・!?(ガビ―ン)」


「景ちゃん、オレにしときっ!!絶対後悔させへんからっ!!!」


てゆーか、宍戸は後で抹殺したるけどな。

景ちゃんは暫く考え込み、、そして口を開いた。


「・・・・そうだな。宍戸が了解したらお前にしてやるよ、忍足」


「フッ」とオレ様気質の笑みでそう告げて


「後は二人で話し合って決めろ。じゃあなっ」


オレの愛しのハニー・景ちゃんは颯爽といなくなった。




「・・・・おい、忍足。お前ら、一体何の話をしてたんだよ??」


バカ戸がオレに声を掛けてきよった。


こーのヘナチョコ宍戸とデートするやと・・・・?

絶対許さん。

絶対阻止したる。


「おい、バカ戸」


「あぁ!?テメー、今バカ戸って・・・「譲れ」



「・・・・・・・・・・・・・・は?」



「オレに景ちゃんを譲れ。そして死ネ


「・・・・最初から最後まで言ってるコト分かんねーんだけど」



「景ちゃんはオレが幸せにしたるさかい。お前は安心して死ネ


オレの発言に、ついにバカ戸がキレた。


「っざけんな!!意味分かんねーんだよっ!!!」


「うっさい!!お前なんぞに景ちゃんは渡さへんでっ!!!」













教室で優雅に読書する跡部のもとに、向日がやって来て声を掛けた。


「なー、跡部。さっき廊下で宍戸と忍足が壮絶なバトル繰り広げてたぞ?」


跡部は「フッ」とバカにしたように鼻で笑いながら

右斜め下35度の角度で向日を見つめ返す。


「アーン?オレには無関係な話だな・・・」













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